解り辛いですが平たく云うと大雨です。朝からチャリンコ移動でヘトヘトからの最後に濡れ場。
畦道を美しく抜けてようやく和歌山最後の名店が狭くなった視界の奥深くに入ってきました。
ここが名店と云われる要因は色々あるも 特に一目で分かる理由としてはステキな角度。
看板が曲がってるのか 建物がまっすぐで厨房が傾いているのか平衡感覚奪われます。笑
中華そば まる豊
1983年創業。地盤沈下の影響で傾いたまま営業を続ける和歌山の超名店。
目の錯覚ではなく平衡感覚を度外視した造り まさに歴史的建造物予備軍。
傾きを直すと云う努力より その傾きと上手に付き合っていく表れが随所に。笑
奥から見事な段々畑となった名物カウンター。1年に1cmくらいの沈下だそうです。
中華そばにキムチ麺 スタミナ麺 新登場のり麺。ピースしてる場合じゃ無いぞw
定番の早すし以外にもカウンターには色んなテンコ盛りおかずにこぼれん棒も。
歴史ある紫Tシャツ着た気の良い豊田店主と明るい奥様がやさしく出迎えてくれます。
ずぶ濡れながら東京から来たことを告げ 終始愉しいお話をたくさん。和みますねぇ
中華そば
しっかりと支えられた丼は非傾き。表層胡椒うごめくシャバ系豚骨醤油。
やはり こういった雰囲気の中で喰らうのは緊張感あって感慨深いすねぇ
茶濁したスープ上には胡椒が優雅に浮遊しておりミシ旨チャーシューも。
伝統のスライス卵に食感軽快ねぎとシャキもやしからの愛嬌カマボコ合わせ。
胡椒刺激効かせた地元和歌山 湯浅醤油使用のあっさり茶濁豚骨醤油ベース。
クセ無い動物コクに魚介風味も感じるやや酸味後味の旨味じんわり仕立て。
柔らかツルポク食感のちぢれ麺はコシ弱めながらスープとの絡み良いすね。
噛むたび小麦薫りとコシ弾力適度に感じる多加水仕様の喉越し良い逸品。
82点/100点
歴史と傾きから生まれるじんわり旨味に舌鼓。和歌山のお店最後でとびきり衝撃ですね。
建物含め雰囲気ごと加味すると満点な重要文化財。やはり地方の文化や歴史は大切だなぁ
帰り際に傘を手渡されお礼を言ってからの退店。南下して泣きながら和歌山駅に。
さて レンタサイクルで巡った2日目 和歌山巡業もタイムアップアップ。
クタクタながら充実した和歌山 奈良遠征は本当に有意義でしたね。
お初の関西国際空港...これは ことのほか普通でしたが。笑
色々とごちそうさまでした。