新宿歌舞伎町の夜
なかなか付き合いの無いエリアと
キラビやかな世界に陶酔する輩を
そっと無視しながら。

なかなか付き合いの無い時間帯
足を踏み込む21時。
潤いも また勢いも
備わっていない 蝶の言わば前半戦。

歌舞伎町が目覚める時間前
コトを片していきます。
栄秀2013年2月1日OPEN

先日まで営業していたふじ田が
土佐っ子、平太周、一秀を築いた平山氏直伝の背脂系にシフト。
色々な経緯はさておき入店。

木箱やお花で詰められた店内。
カウンターのみの構成で
明るい印象がなんとも歌舞伎町らしいす。

期待のバロメーターは
お馴染みの背脂とコクと茶褐色の麺。
むしろ それは
デフォで然るべき仕様であって。

特製だけが背脂多めであったり
具材の構成を変えるのは やはり御法度な気が。
シラフでも気が回らぬ
哀しいPOPにやや嫌な予感。
醤油ラーメン来た直後にカブセ気味に思ったのは
だからこうじゃないんだよ と。
提供前の厨房もチャッチャと
平ザルで背脂を降らしてましたが
それが終始のバランスを全て崩した21時半。
背脂ヨワっやはり特製じゃないと
未訪扱いにされるなどという事実を胸に。
ワタシの大好きな大崎広小路の平太周
見た目でも背脂やコクに対しての手は抜きません。

スープはカエシがかなりキツめに効いた
ショッパーな口当たり。
背脂のほのかな甘味と同時に感じるコロコロ食感も
すぐにタレの強さが覆い被さる印象。

麺は中細ストレート。
通常タレがしっかりと染み込んだ茶褐色の肌すが
どうも絡みや色合いが薄い印象。
提供時 しっかり混ぜて食べるよう促されるも
麺量が少ないため スープの塩気に推されつつすぐに完食。

並べた具の味付けも かなりショッパー。
シラフでの病み付き加減は 正直疑問すが。

濃いめのカエシと甘めの背脂のバランスが
非常に重要なチャッチャ杯。
ブレなのか デフォはベツモノなのか。
いずれにしてもCPは地価と比例。
5点/10点
継承される味や感覚があるのなら
最低限の仕様で喰いたかったす。

スキな系統だけに
このデフォはかなりの肩透かし。
キラキラのイルミに
トボトボの帰り道。
蝶とすれ違う間もなく
そそくさと帰るワケです。